特集・コラム

仮想化基盤運用コラム

最終回 仮想化基盤運用の「今」と「これから」(後編)

著者:運用・自動化サービス推進部 紫藤 泰至

「運用のサービス化」に変化している状況で、今後の運用に求められることを考えてみました。

今後のシステム運用に求められること

「運用のサービス化」に変化している状況で、今後の運用に求められることを考えてみました。

仮想化の技術は進歩が速く、より信頼性があがり、高速になり、また新たな機能が加えられていきます。人とコンピュータの間にいる「システム運用」の役割はなくなることはなく、時代の変化に飲まれながら自らも変化していくことでしょう。このような変化に柔軟な対応をすることが運用に求められることだと私は考えました。

それでは、柔軟な対応をするために、変化をどう捉えて、そのような行動をすればいいのでしょうか?「運用」をする人が特に注目すべきテーマを三つあげてみました。
三つのテーマ
三つのテーマ
「時流」は、世の中で問題になっていることとその移り変わりです。世の中の問題に対して、どのようにコンピュータシステムで解決しようとしているのか。システムの使われ方、活用のされ方を見てみると理解が深まります。また、昨今問題視されているセキュリティの件は、コンピュータシステムの利用の根幹にかかわることです。世の中で何が起こっているかを(情報に振り回されずに)見極めてください

コンピュータシステムの使われ方の変化に伴い、新しいコンピュータの「技術」も次々登場しています。今後、運用するものを考えるうえでも、新しい技術の追跡は欠かせません。特に仮想化基盤の分野は日進月歩で、新しい技術が続々と発表されています。

その中でも面白いと思った技術を紹介しましょう。仮想化基盤の「ストレージ」に関する技術です。
ストレージが不要になる?
ストレージが不要になる?
コラム第7回でご説明したように「ストレージ」は、仮想化基盤の中で最重要とも言える構成要素です。この技術は、そのストレージを使わずに、仮想化基盤を実現する技術です。物理コンピュータに内蔵されているディスクを論理的につないで(図中の朱枠の部分)、一つのストレージとして使用するのです。とても画期的な技術だと思います。この話を聞いたときは、久しぶりに興奮しました。これまで常識だったことが覆されるような技術を追いかけるのはなかなか楽しいものです。

最後は、「人」です。「運用」する人のスキルを向上させることは、「運用」の質を向上させることにつながります。「運用」する人に求められることは様々なことがありますが、私の一押しは「説明をする力」です。

コラム第5回では「「運用」のハッピーは『日々是好日』」とご説明しました。日々が良い日になるように「運用」の人は日々頑張るのですが、時には想定外の事象に遭遇することがあります。そのようなときに「運用」の人は関係者に対し、きちんとした説明ができなければなりません。「運用」のプロフェッショナルとしてです。この状況は、影響あるのか、ないのか?影響があるとしたら、どのくらいインパクトがあるのか?何か施策を打つ必要があるのか?打つとしたら具体的な手段は何か?再発防止策はあるのか?等です。

想定外の状況で、これらすべてを説明するのはかなり難しいことです。しかし、きちんと説明ができると、「運用」の人への信頼が高まります。信頼が高まることで、話が通りやすくなります。話が通りやすくなれば、いろいろな施策が通しやすくなり、日々が良い日になっていきます。

「運用は人なり」です。

編集後記 

振り返って

振り返って
コラム第1回で妻と私のエピソードを取り上げました。家族にさえ説明しきれていない謎多き「システム運用」について、少しでもわかりやすくお伝えしようと始めたのがこのコラムのルーツです。

本コラムでは、仮想化基盤をテーマにして、システム運用についてご説明してきました。一言に「システム運用」といっても様々なジャンルがあり、説明をするのはなかなかむずかしいものです。その中で「仮想化基盤」を取り上げたのは、今後の運用の主流になる「サービス化」の題材としてふさわしいと考えたからです。ただ、「サービス化」の流れも、この瞬間の「運用」なのかもしれません。時代の流れで、新たな「運用」のスタイルが出現する可能性もあります。そんなことを考えながら、今も「運用」のお仕事に携わっています。

機会があれば、今後も「運用」についてご説明をしていこうと思います。

その後…

第1話の振り返りをしたところで、最近の話をさせていただきます。

先日、久しぶりに妻へ聞いてみました。「自分の夫の勤めている会社は何をしているのか?」と。

妻の回答は、

「まぁ、そんなこといいじゃない!」

でした。

「運用」はシステムを支える重要な機能ですが、「運用」が前面に出てくる機会は少ないのです。まさに縁の下の力持ち。そんな「運用」の存在が感じられないことは、平和な証拠なのかもしれません。しかし、どうなんでしょう…。

「運用の道は険しい」と感じた瞬間でした。

著者:著者:運用・自動化サービス推進部 運用デザイナー 紫藤 泰至

メインフレームからのシステム運用の経験を活かし、お客様のシステム運用をデザインする業務を歴任。
現在は、仮想化基盤(プライベートクラウド)運用、運用自動化をデザインするコンサルティングに従事。
ITIL Expert保有。

※記載内容は掲載当時のものであり、変更されている場合がございます。

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