特集・コラム

仮想化基盤運用コラム

第6回 ITシステムのプレーヤーたち(後編)

著者:運用・自動化サービス推進部 紫藤 泰至

プレーヤー育成の枠組み・CCSF

オールマイティーのプレーヤーを求めずとも、ITシステムのプレーヤーを育成することは大きな課題です。
そこで、ITシステムのプレーヤーに求められるスキル・知識を整理して、育成の枠組みを作った団体が「独立行政法人 情報処理推進機構」、IPA (Information-technology Promotion Agency, Japan)です。IT業界では知らない人はいないほどメジャーな団体です。

そのIPAが作った枠組みが「共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF:Common Career Skill Framework)」です。CCSFは、ITシステム技術者の質を向上させ人材を増やすことで、日本の国際競争力を高めることを目的として作られました。
CCSFの歴史は長く、2002年に経済産業省が定めたITSS(IT Skill Standard:ITスキル標準)から始まります。ITSSは、ITシステム技術者に求められるスキル・知識をまとめた標準(Standard)で、「描く人」、「作る人」、「動かす人」、「売る人」、「教える人」がターゲットになっています。

2005年には、ETSS(Embedded Technology Skill Standards:組込みスキル標準)が作られました。 ETSSとは、組込み技術者のスキルを標準化しています。組込み技術とは、色々な製品に入っている小さなコンピュータの技術のことだと考えてください。例えば、炊飯器のスイッチを押すとおいしいご飯が炊けるのは、小さな組込みコンピュータが働いているからです。

そして2006年には、UISS(Users' Information Systems Skill Standards:情報システムユーザースキル標準)が作成されました。UISSは、ITシステムを利用するユーザー、つまり「使う人」をターゲットにした標準です。

それぞれターゲットが異なるスキル標準を統合し2008年に第一版が発表されたものが、CCSFです。
数年前、私は人事部で人材開発の仕事をしていました。ITシステムのプレーヤー育成は難題で、何か参考になるものはないかと探していた時、CCSFに出会いました。その内容は少々とっつきにくい部分があり、また資料のボリュームもあるので理解するまでに時間がかかります。しかし全体の仕組みが理解できると、よく整理された実用性の高いフレームワークだと考えるようになりました。今でも育成に関する課題に対応する時などは参考にしています。

CCSFでは、上で紹介したプレーヤーよりも詳細に、10種類以上をプレーヤーとして区分しています。内容を深く知りたい場合は、IPAのWebサイトからCCSFを実際にご覧ください。

■独立行政法人 情報処理推進機構
http://www.ipa.go.jp

■CCSFのダウンロードサイト
http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/ccsf/download.html


今回は、IT全体のプレーヤーについてご説明しました。「運用」は「動かす人」の1人として、他のプレーヤーと役割分担をしながら「使う人」にハッピーを提供していることがご理解いただけだのではないかと思います。
次回は、「運用」が面倒を見るITシステムとはどんなものか、そしていよいよ「仮想化」について解説します。

コラムこぼれ話

いよいよ次回から、「仮想化基盤運用」の話に入っていきます。大変お待たせしました。「仮想化」は、このコラムの本題ですので、じっくりご説明しようと思います。
考えてみれば、今回で連載も第6回目。1ヶ月に1回のペースで更新しているので、このコラムも既に半年続けていることになります。
応援していただいている皆さまに大変感謝しています。ありがたいご意見もたくさん頂戴しています。これからも皆さまの声を糧にして、1回ずつ連載を重ねていきたいと思います。

■次のコラム
第7回 仮想化基盤の仕組み(前編)

■前回のコラム
第6回 ITシステムのプレーヤーたち(中編)

著者:運用・自動化サービス推進部 運用デザイナー 紫藤 泰至

メインフレームからのシステム運用の経験を活かし、お客様のシステム運用をデザインする業務を歴任。
現在は、仮想化基盤(プライベートクラウド)運用、運用自動化をデザインするコンサルティングに従事。
ITIL Expert保有。

※記載内容は掲載当時のものであり、変更されている場合がございます。

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