特集・コラム

無線LANコラム

第1回 無線LANの活用事例

著者:デジタルビジネス本部 中島 暁子

事例1 公衆Wi-Fi(トラフィックオフロード)

スマートフォンやタブレット端末の世界的な普及により、無線LANは全世界で当然のように使われているネットワークとなりました。スマートフォンが普及し始めた2010年頃から、データ通信量の爆発的な増加を支えるため、携帯電話各社は「トラフィックオフロード」と呼ばれる、データ通信を携帯電話網から無線LANに逃がす手段を構築することで無線LANを整備してきました。
しかし、携帯電話網がLTEに代わり無線LANより高速通信が可能となった今でも、無線LANは重要な役割を果たしています。LTE網の圧迫を回避する為のオフロードとしての利用はもちろん、近年急激に増加している訪日外国人向けの通信手段としても、無線LANは重要な役割を果たしているのです。2020年の東京オリンピックに向けて、無線LANの需要はますます高まると予測されています。
海外においてもスマートフォンは重要な通信手段である為、多くの飲食店、ショッピングモールなどで無線LANは整備されています。

事例2 製造業での現場利用

スマートフォン、タブレット端末の普及による無線LANの利用機会の増加は、公衆Wi-Fiサービスに限ったことではありません。

例えば製造業においては、CAD図面や在庫管理にタブレット端末が利用されています。
工場などでは、これまで作業員の詰所にしか有線ネットワークが敷設されていなかったため、作業員が図面や在庫の情報を得るには毎回詰所に戻る必要がありました。しかし、無線LAN環境とタブレット端末があれば、作業場でそれらの情報をリアルタイムに入手することができるようになります。

在庫管理用バーコードリーダーへの無線LAN利用から始まった製造業での現場利用ですが、無線LANの方式が進化を遂げています。高速、大容量の通信が可能となった現在では、図面や資料の確認、作業情報のタイムリーな入力、さらには内線通話もスマートフォンと無線LANを利用したIP電話が活用されるなど、様々な場面で利用されています。端末もノートパソコン、タブレット、スマートフォン、ウェアラブル端末など多岐にわたり、用途に応じた適切な端末を利用し、業務の改善につなげることが可能となっています。

事例3 人、物の管理

企業でのもう1つの利用例として、人や物の管理に無線LANを使用するケースがあります。特に病院など、高価な専用機材を使用している場所では、こういった利用事例が多くあります。
この使われ方が始まった当初は、管理したい人や物へ、無線LANに対応した「タグ」と呼ばれるICチップとアンテナを組み合わせた装置を取り付けていました。しかし現在ではスマートフォンが普及した為、用途によっては人がタグを持たなくても、スマートフォンで大まかな居場所がわかるようになりました。さらにスマートフォンの場合、専用のアプリケーションにプッシュ通知と呼ばれるお知らせを配信することが可能な為、これまでのような従業員の位置管理だけでなく、店舗の顧客向けサービス配信なども可能となりました。

さらに、物の管理に利用されるICタグについても、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンと呼ばれる小型軽量のタグが登場し、従来よりも物への装着が簡単な上、タグの電池寿命も大幅に拡張されました。BLEは無線LANの技術とは若干異なりますが、多くの無線LANアクセスポイントにBLEビーコンの受信機が搭載されている為、無線LANが利用できる場所であればBLEビーコンの利用も可能であることが多いです。これらの機器の組み合わせにより、IoT(Internet of Things)と呼ばれる、あらゆる物がインターネットに接続される世界が実現されつつあります。

まとめ

無線LANの良いところは、「いつでも、どこでも」端末とセンター側で通信ができることです。

かつては有線ネットワークより遅いことがネックとなっていた無線LANですが、技術の進歩に伴い、ストレスなく通信することが可能となりました。気軽に端末を入手することができ、利便性の高い無線LANは今後も様々な用途で利用されていくと考えられます。
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